20世紀西洋人名事典 の解説
ルートヴィヒ・J.J. ウィトゲンシュタイン
Ludwig Joseph Johann Wittgenstein
1889.4.26 - 1951.4.29
オーストリアの哲学者。
ケンブリッジ大学教授。
ウィーン生まれ。
シャルロッテンブルグ大学,マンチェスター大学,ケンブリッジ大学に学ぶ。
裕福なユダヤ系の家庭に生まれ、1908年イギリスに渡り、マンチェスター大学で学んだ後、’12年ケンブリッジ大学でラッセルに哲学を学ぶ。第一次世界大戦中はオーストリア軍に志願し、イタリアで捕虜となる。この時期に「論理哲学論考」が完成。戦後しばらく哲学から離れオーストリアで教師をつとめたが、’29年再びケンブリッジに戻り’39年同大哲学教授となる。’47年退職。言語の働きの正しい理解を追求し、哲学的問題は言語の働きの誤解によって生ずると主張した。著書はほかに「哲学探求」など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」（1995年刊）20世紀西洋人名事典について 情報