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レズビアン連続体 レズビアンれんぞくたい

百科事典マイペディアの解説

レズビアン連続体【レズビアンれんぞくたい】

アドリエンヌ・リッチが《強制的異性愛とレズビアン存在》(1980年)において提案した,フェミニズムとレズビアニズムが分かち合えるような,女性同士のあらゆる経験を指す概念。lesbian continuum。リッチによれば,女性を恋愛の対象とする同性愛の女性(レズビアン)は,独自の文化を育ててきたにもかかわらず,長い歴史の中でまるで存在しないかのように扱われてきた。一方,男性を恋愛の対象とする異性愛の女性は,自分と他の女性たちとの交流を二次的なものととらえ,女性同士の関係についてはあまり考えてこなかった。つまり,自分と特定の男性との強い結びつきをごく自然なことと受け入れているために,その他の人間関係が実は大切な役割を果たしている場合も,それを自覚していない。ここで,リッチは〈レズビアン連続体〉を仮定して,女性同士の経験をすべてレズビアン文化に連なるものとして考えることを提案する。その提案に従うと,同性を恋愛の対象としていなくても,女性同士の関係がこれまでと違った形で見えてくるし,一方,異性愛がたんに個人の性的選択であるだけにとどまらず,他の人間関係のありようや,他の性的選択をした人の生きやすさにまで影響を及ぼさずにはおかないある〈強制〉力をもつ社会制度であることが理解される。→シスターフッド

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