ロシェル塩(読み)ロシェルえん(その他表記)Rochelle salt

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ロシェル塩」の意味・わかりやすい解説

ロシェル塩
ロシェルえん
Rochelle salt

酒石酸ナトリウムカリウムのこと。普通は (R,R) -酒石酸のものをさす。4水和物であり,KNaC4H4O6・4H2O の化学式をもつ。半透明結晶斜方晶系無色セニエット塩ともいう。いくぶん風化性がある。比重 1.79,融点 70~80℃,130~140℃で無水塩になり,220℃で分解を始める。水によく溶け,水溶液から容易に大きな単結晶をつくることができる。強誘電体としてよく知られており,圧電素子としてピックアップ,マイクロホン受話器などに用いられる。また鏡の製造,下剤利尿剤フェーリング液の製造,遷移金属イオンマスキング剤プロセスチーズの乳化剤としての用途もある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む