受話器(読み)ジュワキ(英語表記)receiver

翻訳|receiver

デジタル大辞泉 「受話器」の意味・読み・例文・類語

じゅわ‐き【受話器】

電話機の受信用の音声再生装置電気エネルギーとして流れた音声を音響エネルギーに変換する。レシーバー。⇔送話器
[類語]電話機レシーバー送話器インターホン

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精選版 日本国語大辞典 「受話器」の意味・読み・例文・類語

じゅわ‐き【受話器】

  1. 〘 名詞 〙 電気エネルギーを音響エネルギーに変換する装置で、直接、耳に当てて使うものをいう。電話機などに使われている。レシーバー。〔電気訳語集(1893)〕

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「受話器」の意味・わかりやすい解説

受話器
じゅわき
receiver
earpiece

受話器とは、電気信号を、その強弱と振動数に比例した機械運動に変換する仕組みと、その運動を空気に伝えて音波に変換する仕組みとをもつ装置である。このなかで、とくに直接耳に接触させるか、あるいは耳孔に挿入して使用するものを、広く一般に受話器と称している。

 無線通信において周囲の雑音から耳を保護したり、隣接する通信席に妨害音を与えないように、通信員が両耳に掛けて使用するレシーバーreceiverを受話器と称した。1980年代以降、ラジオやテープレコーダー、CD(コンパクトディスク)、ICレコーダー集積回路を使う録音機器)などの音響装置の小型化が進んだため、スピーカーのような大型の部品の組込みが困難になったり、他人に迷惑をかけずに自分ひとりで音楽やラジオを楽しむなどの理由で、小型受話器を本体と分割し、細いリード線とプラグ(差込み器具)で接続し、耳に入れて使用することが多くなった。小型化の追求だけでなく、音質のよさも追求されている。

 電磁型受話器では、鉄片に巻いたコイル音声電流(電気信号)を流し、磁界の発生する鉄片の先端を薄い鉄の振動板に近接させて音波を発生させるものと、音声電流を流す空芯(くうしん)の可動コイルを、強力な磁界のなかに置くダイナミック型とよばれるものとがある。再生音の忠実性は、ダイナミック型が良好である。そのほかにも、圧電型、静電型などがある。また、送話器も付属したハンドセット(送受話器)を受話器とよぶこともある。

石島 巖]


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百科事典マイペディア 「受話器」の意味・わかりやすい解説

受話器【じゅわき】

レシーバーとも。送話器と対。電気エネルギーを音響エネルギーに変換,耳に直接あてがって使用される装置。電磁型,動電型,圧電型等があり,電話機用受話器には電磁石に流れる電流により板を振動させる電磁型が用いられる。ステレオ用などに使用されるヘッドホンには振動板にコイルを取り付けた動電型が多く,イアホンにはクリスタルを使用した圧電型が多い。
→関連項目電話電話機

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「受話器」の意味・わかりやすい解説

受話器
じゅわき
receiver

振動電流を音声に変える変換器。変換の機構によって電磁型,ダイナミック型,クリスタル型,静電型などに分けられる。電磁型は電話器に,クリスタル型は耳孔に挿入して用いるイヤホンに広く用いられる。

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