翻訳|receiver
受話器とは、電気信号を、その強弱と振動数に比例した機械運動に変換する仕組みと、その運動を空気に伝えて音波に変換する仕組みとをもつ装置である。このなかで、とくに直接耳に接触させるか、あるいは耳孔に挿入して使用するものを、広く一般に受話器と称している。
無線通信において周囲の雑音から耳を保護したり、隣接する通信席に妨害音を与えないように、通信員が両耳に掛けて使用するレシーバーreceiverを受話器と称した。1980年代以降、ラジオやテープレコーダー、CD(コンパクトディスク)、ICレコーダー(集積回路を使う録音機器)などの音響装置の小型化が進んだため、スピーカーのような大型の部品の組込みが困難になったり、他人に迷惑をかけずに自分ひとりで音楽やラジオを楽しむなどの理由で、小型受話器を本体と分割し、細いリード線とプラグ(差込み器具)で接続し、耳に入れて使用することが多くなった。小型化の追求だけでなく、音質のよさも追求されている。
電磁型受話器では、鉄片に巻いたコイルに音声電流(電気信号)を流し、磁界の発生する鉄片の先端を薄い鉄の振動板に近接させて音波を発生させるものと、音声電流を流す空芯(くうしん)の可動コイルを、強力な磁界のなかに置くダイナミック型とよばれるものとがある。再生音の忠実性は、ダイナミック型が良好である。そのほかにも、圧電型、静電型などがある。また、送話器も付属したハンドセット(送受話器)を受話器とよぶこともある。
[石島 巖]
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