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ロレンチーニ器官 ロレンチーニキカン

デジタル大辞泉の解説

ロレンチーニ‐きかん〔‐キクワン〕【ロレンチーニ器官】

サメやエイの仲間がもつ感覚器官。他の生物の筋肉などが発する微弱な電流を感知する。頭部の体表面に分布。18世紀にイタリアの医師・生物学者ステファノ=ロレンチーニが発見。ロレンチーニ瓶

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大辞林 第三版の解説

ロレンチーニきかん【ロレンチーニ器官】

サメなどの頭部先端にある感覚器官。一種の電気受容器で、他の生物の活動電流を探知する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ロレンチーニ器官
ろれんちーにきかん
Lorenzini's organ

サメ・エイ類の頭部先端近くにある感覚器官の一種で、ロレンチーニ瓶(びん)ともいう。ロレンチーニ器官では、体表に開口する多くの管が表皮下で集まり、瓶ampullaとよばれる膨大部をつくっている。この瓶が感覚器で、そこに有毛細胞起源の受容器がある。この受容器は側線器と相同であるが、1センチメートルに1マイクロボルトという微弱な電位差を検出する能力をもち、電気受容器であると考えられている。管壁は高い電気抵抗をもち、管内は膠質(こうしつ)状の物質で満たされ電気抵抗の低い導管を形成している。本器官はわずかな温度低下にも反応するので、以前は温度受容器と考えられていた。その後、圧変化や塩類濃度の変化にも敏感であることが判明した。現在では、本器官は、弱電型の電気魚一般にみられるものと同様の電気受容器であり、微弱な発電器をもつエイの一種では、これによる電気定位を行っていると考えられている。さらに、本器官によってサメは、砂の中に潜む魚の心臓や筋肉が発する活動電流を探知することができることが示されている。[村上 彰]

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