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電気魚 でんきうお electric fish

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

電気魚
でんきうお
electric fish

発電魚ともいう。電気を生じる魚。分類群のうえからは,デンキナマズデンキウナギと,シビレエイ類 (NarceTorpedoなどの属) に,数十~数百Vの起電力をもつものがある。これらについては,襲ってくる動物を倒すなどの防御的な意味が考えられる。

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デジタル大辞泉の解説

でんき‐うお〔‐うを〕【電気魚】

体内に発電器官をもつ魚。デンキウナギ・デンキナマズなど。

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百科事典マイペディアの解説

電気魚【でんきうお】

発電魚とも。シビレエイ類,ガンギエイ類,デンキウナギ,デンキナマズなどの発電器をもつ魚類の総称。発電器官は小さな発電板が多数集合したもので,上皮細胞の分化によるデンキナマズを除き,多くは筋肉組織の分化による。

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世界大百科事典 第2版の解説

でんきうお【電気魚 electric fish】

発電魚ともいう。筋肉が変化してできた発電器官をもつ魚の総称で,南アメリカ産のデンキウナギ,アフリカ産のデンキナマズ,海産のシビレエイなどが有名。発電器官は,筋細胞に由来する多数の扁平な発電単位,すなわち電気板が規則的に配列,接続したもので,神経の指令によって短時間の一斉放電を起こす。電気板の数や並び方は魚種によって異なっている。 シビレエイ科Torpedinidae(英名electric ray)では,胸びれの基部に1000個以上の電気板が硬貨を積み上げたように重なって電気柱をつくり,その数約2000に及ぶ。

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大辞林 第三版の解説

でんきうお【電気魚】

発電器官をもつ魚。数百ボルトの起電力をもつものもある。シビレエイ・デンキナマズ・デンキウナギなど。発電魚。

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(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

電気魚
でんきうお
electric fish

筋肉または神経に由来する発電器で連続的または一時的に発電し、これでほかの動物を感電させたり動静を探ったりする魚類。発電魚ともいう。筋肉や神経が作用するとき発電するが、発電器では細胞の配列や同時的な発電によって、発電能力が著しく高まるようになっている。すでに数億年前に出現した化石魚オステオストラキーOsteostraci(Cephalaspidiformes)は、頭に3~5個の発電器をもっていたと考えられている。現存する魚類では、分類上6目10科に属する種に発電器が認められている。
 もっとも強い電気を出す魚として、アマゾン川やオリノコ川に生息するデンキウナギ目のデンキウナギElectrophorus electricusが有名である。この魚が小形の餌(えさ)となる魚を感電死させるときの起電力は500~600ボルトである。電流の強さが0.5~0.7アンペアであるため、大形の動物を感電死させることはないが、身体のしびれのためにおぼれて死ぬこともある。発電器は左右対(つい)となり、胴や尾部の大半を占めている。
 熱帯アフリカのナマズ目のデンキナマズMalapterurus electricusは、外敵にあうと瞬間的に300~450ボルトの電気を出し、感電した動物をショック死させることがある。また、シビレエイ類(シビレエイ目)は50~60ボルト、大西洋のミシマオコゼ科のアストロスコプスAstroscopus(スズキ目)は約50ボルトの電気で餌の小魚などを殺したり、侵入者や外敵を驚かしたりする。
 また、電圧は弱いが、永続的に発電して周囲を監視し、交信するものにガンギエイ科の仲間、モルミルス科のモルミルスMormyrusやグナソネムスGnathonemus、ギムナルクス科のギムナルクスGymnarchusなどがある。これらは多くが夜行性で視覚が退化し、1尾ずつ離れた縄張り(テリトリー)をつくる。ガンギエイでは尾の両側にある細い発電器が、成熟するころからよく発達し、7、8ボルトの電気を出す。モルミルスは尾部に2列に並ぶ発電器から9~16ボルト、ギムナルクスは体の後半部にある発電器から4~7ボルトの電気を出す。デンキウナギには強い電気と別に弱い放電をする発電器がある。
 弱い発電器をもった魚は、周囲におきた電場の変化を敏速に感じる特別な受電器(電気受容器)が発達している。受電器はヤツメウナギ類、軟骨魚類(サメ・エイ類)、軟質類(チョウザメ類)、肉鰭(にくき)類(肺魚、シーラカンス)など比較的原始的な脊椎(せきつい)動物に備わり、なくなる方向にあったが、いくつかの真骨類のモルミルス科、ギムナルクス科、ナマズ科、ギムノータス科のなかの魚類で独自にふたたび進化したといわれている。この器官は皮膚の下にあり、孔器またはそれに似た構造をし、側線神経の支配を受けている。ナマズやゴンズイでは体表面に広く分布するが、とくに頭部背面や吻端(ふんたん)に多い。受電器によって体の位置を定めたり、摂餌(せつじ)したりすることができる。サメ・エイ類の頭部下面にある無数のロレンチーニ器官には、優れた受電能力があり、これで獲物の呼吸運動や心拍によって生じる微弱な生物電気を探知して捕食することができる。[落合 明・尼岡邦夫]

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