感覚器官(読み)カンカクキカン

精選版 日本国語大辞典 「感覚器官」の意味・読み・例文・類語

かんかく‐きかん‥キクヮン【感覚器官】

  1. 〘 名詞 〙 感覚をつかさどる器官の総称視覚器聴覚器嗅覚器、筋紡錘体などで、特定の刺激を受けいれる感覚細胞が集まってそれぞれ特殊な構造をもつ。広義には刺激を伝達する神経とそれを知覚する中枢を含む。感覚器。感官。覚官(かっかん)
    1. [初出の実例]「香も音も色もただそれを感じる人間の感覚器官がちがってゐるだけで」(出典:抒情歌(1932)〈川端康成〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の感覚器官の言及

【体】より

…(1)~(3)のいずれの応答も,外界へ開かれた体がその独立性を発揮する現象で,体の内部環境の恒常性を維持する重要な機能である。(1)感覚器官 光を受容する視覚器や,音の振動を受容する聴覚器のように刺激が物理的因子によってなされる感覚器と,味覚器,嗅覚(きゆうかく)器や,内部環境を検知する血液ガスの情報受容器のように化学的刺激を受容する感覚器がある。受容器と効果器(筋肉や腺)の間には,興奮を伝達する神経系が介在していることが多い。…

【感覚】より

…感覚器官に加えられる外的および内的刺激によって引き起こされる意識現象のこと。
【哲学における感覚】
 仏教用語としては古くから眼識,耳識,鼻識,舌識,身識(これらを生じさせる五つの器官を五根と称する)などの語が用いられたが,それらを総称する感覚という言葉はsensationの訳語として《慶応再版英和対訳辞書》に初めて見える。…

※「感覚器官」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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