20世紀西洋人名事典 の解説
ヴィンチェンツォ カルダレリ
Vincenzo Cardarelli
1887 - 1959
イタリアの詩人。
タルクイニア生まれ。
貧困のなかで独学でダンテ、レオパルディなどを読み、19才の時にローマに出てジャーナリストとなった。’16年に処女詩集「プロローグ」を刊行し、’19年にローマでバッケリ、チェッキ等と共に「ロンダ」誌を創刊、第一次大戦後の混沌とした時代の中で、伝統への回帰と古典の復興を唱えた。特にレオパルディへの回帰を唱えて、「新古典派」と目された。そのほかの作品に「日ざかり」(’29年)、「アルカディアの陰者」(’47年)、「タラントラの別荘」(’48年)などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報