翻訳|regression
二次元正規分布に従う確率変数を(X,Y)とし,X,Yの平均値,分散をそれぞれμ1,μ2およびσ12,σ22,また相関係数をρとする。方程式y=μ2+σ2・ρ(x-μ1)/σ1で表される直線lは,XがxであることがわかったときYの最良予測値yを与える。この直線lをYのXへの回帰直線という。回帰という用語はゴールトンF.Galton(1822-1911)によって言い出されたというが,それは次の観察によった。父の身長(X)と子の身長(Y)との結合分布を調べて,二次元正規分布に従いμ1=μ2(=μ),σ1=σ2(=σ),ρ>0としてよいことがわかった。父の身長xを知ったとき子の身長の予測は(1-ρ)μ+ρxで,長身の父の子は父より背が低い傾向にある。(X,Y)がガウス分布でないときも,平均値,分散および相関係数から上記のようなlを定め,回帰直線と呼んで,XとYとの関係を知る目安にすることができる。この考え方はXがベクトル値のときにも拡張される。
執筆者:飛田 武幸
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出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
…どちらか一方の考えで割り切るのには言語の歴史現象はあまりにも複雑である。言語地理学が開発した概念に,〈語の放射〉(語は文化的中心地から放射され,辺境に古語が残りうる),〈語の旅行〉(語は地上をはうように伝播する),〈回帰〉(正しくないと考えられている語形を正しいと考えられるものに直すこと。しばしば直しすぎも起こる),〈語の治療〉(同音語などが生じて語の区別がつけにくくなるときに新しく区別の手段を施す)などがある。…
…精神分析の用語。現在においてなんらかのフラストレーションに直面し,現在のやり方でそれを克服するのに失敗したとき,過去の段階でのやり方に逆戻りすることをいう。この概念は,人間の性欲構造,人格構造,思考形式,行動形式,対象関係などはさまざまな段階を経て発達するということと,過去は不滅であって決して失われてしまうことはなく,どこかに潜在しているということとを前提にしている。S.フロイトは退行を,後方陣地に部隊の一部を残して前進した軍隊が強力な敵軍と遭遇して敗走し,後方陣地まで退却することにたとえている。…
※「回帰」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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