ヴァッハウ渓谷の文化的景観(読み)ヴァッハウけいこくのぶんかてきけいかん

世界遺産詳解の解説

ヴァッハウけいこくのぶんかてきけいかん【ヴァッハウ渓谷の文化的景観】

2000年に登録されたオーストリアの世界遺産(文化遺産)で、北部のドナウ川下流域に広がる、メルクとクレムスとの間の約35kmの渓谷地帯。ドナウ川と南北に連なる山々が形づくる自然環境と、両岸に広がるぶどう畑、中世の面影が残る美しい町並みや、渓谷の両岸に点在する修道院や城郭が、絵のように美しい景観をつくり出している。ちなみに、ヴァッハウは良質のワイン(ヴァッハウ・ワイン)の産地としても世界的に知られている地域でもある。この美しい渓谷を楽しむドナウ川のクルーズが観光客の人気を集めている。見どころは第3回十字軍(1189年)に参加してエルサレム奪回に向かったが失敗し、帰途、神聖ローマ帝国の領内で捕らえられた「イングランド王リチャード1世」が幽閉されていたクリエンガー城、メルク修道院やデュルンシュタインの水色の尖塔を持つ教会などの建築物、1909年にヴィレンドルフで発見された「ヴィレンドルフのヴィーナス」と呼ばれる太古の石像などさまざまである。◇英名はWachau Cultural Landscape

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

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