一に(読み)イツニ

デジタル大辞泉 「一に」の意味・読み・例文・類語

いつ‐に【一に】

[副]
ほかではなく、もっぱらそれによるさま。ひとえに。全く。「この成功一に努力のたまものだ」
ひとつには。また。あるいは。「中納言一に黄門ともいう」
[類語](1主として主に専らひとえに

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精選版 日本国語大辞典 「一に」の意味・読み・例文・類語

いつ‐に【一に・壱に】

  1. 〘 副詞 〙 ( 漢籍訓読みから出た語 )
  2. いくつかの他の場合の中から一つを挙げると。ひとつには。あるいは。また。〔春秋穀梁伝‐文公一八年〕
  3. すべてのものが一つの事柄に集中しているさま。もっぱら。ひとえに。まったく。
    1. [初出の実例]「一に高き心歟と覚へ侍べり」(出典:名語記(1275)九)
    2. [その他の文献]〔詩経‐邶風・北門〕

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