デジタル大辞泉
「一宿一飯」の意味・読み・例文・類語
いっしゅく‐いっぱん【一宿一飯】
一夜の宿と1回の食事を与えられること。通りがかりに立ち寄って世話になること。博徒などが用いた語。「一宿一飯の恩義」
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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いっしゅく‐いっぱん【一宿一飯】
- 〘 名詞 〙 一晩泊めてもらい、一度食事をふるまわれること。旅の途上などで通りがかりにちょっと世話になること。博徒(ばくと)の間の仁義では生涯の恩義とされていた。
- [初出の実例]「其間先為二往来衲子一宿一飯一」(出典:尺素往来(1439‐64))
- 「一宿一飯の恩義などといふ固苦しい道徳に悪くこだはって、やり切れなくなり」(出典:東京八景(1941)〈太宰治〉)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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一宿一飯
ひと晩泊めてもらい、一度食事をふるまわれること。旅の途上などで通りがかりにちょっと世話になること。
[活用] ―の恩義。
[使用例] なぜだろう?一宿一飯(メシの代りにタバコだったが)の恩を、知ったのだろうか[獅子文六*自由学校|1950]
[使用例] 詩人がはじめてマレー、ジャヴァ、スマトラなど、東南アジア地帯を一宿一飯のヒッピーとして流れ歩いたのは大正も末年の頃であるから[開高健*洗面器の唄|1979]
[解説] 博徒の間の仁義では生涯の恩義とされていました。
出典 四字熟語を知る辞典四字熟語を知る辞典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の一宿一飯の言及
【もてなし】より
…1648年(慶安1)の江戸町触(まちぶれ)は,町人祝言ふるまい等のとき〈乞食共参,何かと申〉のは,なぐって番所へ届けよとするが,婚礼,法事等に集まる見知らぬ者への接待の例が一般的だったことが,この背景にあろう。有力農民の家は,しばしば旅の職人,芸人や流浪民に一宿一飯をふるまったが,御蔭参りやお礼降りの際には,未知の者へのふるまいは,もっと一般化した。打毀(うちこわし)を伴う百姓一揆が,打毀対象とおぼしい家で酒食の提供を受ける例を,このような例との連続性で考えることもできる。…
※「一宿一飯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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