一寸の光陰軽んずべからず(読み)イッスンノコウインカロンズベカラズ

デジタル大辞泉 の解説

一寸いっすん光陰こういんかろんずべからず

わずかな時間でもむだに過ごしてはいけない。→少年老いやすく学成りがた

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

故事成語を知る辞典 の解説

一寸の光陰、軽んずべからず

わずかな時間であっても、決してむだにしてはならないということ。

[使用例] 昔の明治時代学生は、「少年老い易く学成り難し。一寸の光陰軽んずべからず。」というような文句を、洋灯ランプの笠に書きつけて勉強した[萩原朔太郎老年と人生|1940]

[由来] 「光陰」とは、時間のこと。「少年老い易く学成り難し(若い時期はすぐに過ぎていくのに、学問はなかなか一人前にならない)」のあとに続く、漢詩の一句。以前は、一二世紀の中国の文人しゅの「ぐうせい」という詩の一句だとされていました。しかし、朱熹の詩文集にこの詩は見当たらず、近年では、一四~一五世紀、室町前期の僧、しょうとくがんの作だとされています。

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ことわざを知る辞典 の解説

一寸の光陰軽んずべからず

わずかな時間であっても、決してむだにしてはならない。

[使用例] 昔の明治時代の学生は、「少年老い易く学成り難し。一寸の光陰軽んずべからず」というような文句を、洋燈の笠に書きつけて勉強した[萩原朔太郎*阿帯|1940]

[解説] 人口に膾炙した成句で、一般にしゅの詩「偶成」の「少年老い易く学成り難し、一寸の光陰軽んずべからず」が典拠とされますが、この詩は朱熹の詩文集に見あたりません。

英語〕Time is money.(時は金なり)

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