朝日日本歴史人物事典 「一条忠頼」の解説
一条忠頼
生年:生年不詳
平安末・鎌倉初期の武将。甲斐国(山梨県)の住人。武田信義の子で甲斐源氏の嫡流。治承4(1180)年,父や安田義定ら一族と共に反平家の兵を挙げ,信濃国に出陣して平家余党を制圧した。その後,駿河国に赴き源頼朝軍に合流する。元暦1(1184)年1月の源義仲追討戦などで活躍するが,忠頼の勢威の強大さや甲斐源氏の勢力拡大は頼朝の恐れるところとなり,同年6月,幕府御所にて,宿老御家人が居並ぶなか,頼朝の密命を受けた小山田有重,天野遠景らにより誅殺。
(三田武繁)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報