一葉落ちて天下の秋を知る(読み)イチヨウオチテテンカノアキヲシル

デジタル大辞泉 の解説

一葉いちようちて天下てんかあき

《「淮南子えなんじ」説山訓の「一葉の落つるを見て、歳のまさに暮れなんとするを知る」から》落葉が早い青桐あおぎりの葉が1枚落ちるのを見て、秋の来たことを知る。わずかな前触れから将来の大きな動きを予知できることのたとえ。

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精選版 日本国語大辞典 の解説

いちよう【一葉】 落(お)ちて天下(てんか)の秋(あき)を知(し)

  1. ( 「淮南子‐説山訓」の「見一葉落、而知歳之将一レ暮」から、落葉一枚で秋の来たのを知る意で ) わずかな現象を見て、その大勢を予知することのたとえ。一葉落ちて天下の秋。→一花(いっけ)開けて天下の春。〔諺苑(1797)〕

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故事成語を知る辞典 の解説

一葉落ちて天下の秋を知る

わずかな現象を見て、大勢を予見することのたとえ。

[使用例] 一葉落ちて天下の秋を知るとか何とか言うじゃアありませんか。ビール一本だって貴下の心を言わないとも限りませんよ[国木田独歩暴風|1907]

[由来] 「淮南子―説山訓」の一節から。身近なところからでも、世の中の行く先に気づくことができる例として、「一葉の落つるを見て、歳のまさに暮れんとするを知る(一枚の葉が散るのを見て、一年が終わろうとしているのを知る)」ことを挙げています。

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ことわざを知る辞典 の解説

一葉落ちて天下の秋を知る

他の木より早く落葉するあおぎりの葉の一枚が落ちるのを見て、秋が来たのを知る。わずかな前兆を見て大勢を予知することのたとえ。

[使用例] 一葉落ちて天下の秋を知るとか何とか言うじゃあありませんか。ビール一本だって貴下の心を言わないとも限りませんよ[国木田独歩*暴風|1907]

[解説] 「淮南子―説山訓」に「一葉の落つるを見て、歳のまさに暮れなんとするを知る」とあります。

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