一見状(読み)イッケンジョウ

デジタル大辞泉 「一見状」の意味・読み・例文・類語

いっけん‐じょう〔‐ジヤウ〕【一見状】

中世文書の一形式。武士が差し出した着到状軍忠状の奥または袖に、大将奉行人が承認したしるしとして「一見了」などと記し、花押かおうを書いたもの。

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精選版 日本国語大辞典 「一見状」の意味・読み・例文・類語

いっけん‐じょう‥ジャウ【一見状】

  1. 〘 名詞 〙 古文書の一形式。軍忠状や着到状において、大将・軍奉行・奉行人などがその内容を承認した証判として、文書の奥または袖(そで)に「一見了」「承了」等その旨を記し、花押を加えたもの。後日の証拠文書となる。
    1. [初出の実例]「随而佐竹刑部大輔一見状分明也」(出典:熊谷家文書‐建武四年(1337)八月日・野本朝行子息鶴寿丸軍忠状)

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