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軍忠状 ぐんちゅうじょう

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

軍忠状
ぐんちゅうじょう

武家時代の文書の一形式。武士が自己の軍功を大将に上申して承認を受け,武勲の証拠とした文書。大将はその余白に「一見了」とか「承了」とか書いて花押を据えたので,一見状ともいった。元弘の乱 (1331) 以後のものが現存。

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デジタル大辞泉の解説

ぐんちゅう‐じょう〔‐ジヤウ〕【軍忠状】

中世、自分の軍功を大将や軍(いくさ)奉行に提出して、後日の論功行賞の証拠や家門の名誉とした文書。奥や袖(そで)に「一見了」「承了」などの証判を受けたので一見状ともいう。証判状。

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百科事典マイペディアの解説

軍忠状【ぐんちゅうじょう】

古文書の一形式。一見状とも。鎌倉〜戦国時代に,自分の軍功を主将に上申してその承認を受け,後日の論功行賞の証拠や家門の名誉のために保存する文書。
→関連項目着到状

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世界大百科事典 第2版の解説

ぐんちゅうじょう【軍忠状】

中世武家文書の一つ。中世において武士は軍勢催促にもとづき,その一族郎等を率いて所定の場所へ着到し,まず着到状を提出する。ついで戦いに臨み身命をかけて功労をあげたとき,その戦いの場所,勲功の概要などを記し,さらに敵を何人討ったかなどの軍忠のありさまをより具体的に述べ,また自分自身や一族郎等のこうむった被害を上申する文書を軍忠状という。いずれも戦いにおける勲功を第三者の証人によって確認されることが必要であった。

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大辞林 第三版の解説

ぐんちゅうじょう【軍忠状】

鎌倉・室町時代、後日の論功行賞のために武士が自分の軍功を書き上げて、忠勤を励んだ証拠とした文書。余白に大将や軍奉行の「一見了」とか「承了」という証判を受けたので「一見状」ともいう。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

軍忠状
ぐんちゅうじょう

中世の武士が合戦における自分の功績を書き上げ、上申した文書。上申された文書には軍事統率者(侍大将、軍奉行(いくさぶぎょう))が証判を加え、差出人に返却した。証判は「承了(うけたまわりおわんぬ)」または「一見了(いっけんしおわんぬ)」と記して花押(かおう)を加えた簡単なものである。差出人はこの証判が与えられた軍忠状をもって、後日、恩賞や所領安堵(あんど)を請求した。
 軍忠状は蒙古(もうこ)襲来のあった翌1282年(弘安5)のものを初見とするが、多くみられるようになるのは1333年(元弘3)建武(けんむ)新政前からである。軍忠状の形式はさまざまであるが、書状、請文(うけぶみ)、注進(ちゅうしん)状、言上(ごんじょう)状、目安(めやす)状の体裁をとるものが多く、記載される軍忠の内容も、1回の戦闘分のみを記すものと、数回の軍忠を一括して記すものとがあった。[服部英雄]

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世界大百科事典内の軍忠状の言及

【家格】より

…そのために〈系図知り〉などと呼ばれる系図の偽作者が村々を回ったりした。戦国大名の軍忠状に偽作が多いのも同じ目的で作られたためである。農民間では由緒のほかに,領主との関係も大きな要素となり,領主から苗字帯刀を許されるとか,拝領物があるとかが家格を上げるものとされた。…

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