七十五日(読み)しちじゅうごにち

精選版 日本国語大辞典 「七十五日」の意味・読み・例文・類語

しちじゅうご‐にち シチジフ‥【七十五日】

〘名〙
① 俗に、初物を食べると寿命が延びるという日数
※俳諧・天満千句(1676)四「御供には先ことし米をは〈西花〉 神に祈七十五日露の命〈未学〉」
浮世草子日本永代蔵(1688)二「里人、茄子の初生を目籠に入て売来るを、七十五日の齢是たのしみの、ひとつは弐文、二つは三文に直段を定め」
② 俗に、人の噂が消えないという日数。〔俳諧・毛吹草(1638)〕
黄表紙江戸生艷気樺焼(1785)中「七十五日が間の勘当にて、日限が切れると、早々うちへひきとるとの事也」
産後性交を禁ずる日数。〔浮世草子・寛濶役者片気(1711か)〕

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デジタル大辞泉 「七十五日」の意味・読み・例文・類語

しちじゅうご‐にち〔シチジフゴ‐〕【七十五日】

俗に、うわさが消えないという日数。「人のうわさも七十五日
俗に、初物を食べると長生きするという日数。
「茄子の初生はつなりを目籠に入れて売り来たるを―のよわひこれ楽しみの」〈浮・永代蔵・二〉

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