日本歴史地名大系 「万歳山」の解説 万歳山まんざいやま 奈良県:北葛城郡當麻町万歳山二上山の南方、大和と河内の国境で北側の岩屋(いわや)峠と南側の竹内(たけのうち)峠との間にある。県境にあたる標高三九七メートルの山頂の東約三〇〇メートルには、平田(ひらた)庄荘官で興福寺一乗院方国民万歳氏の万歳山城があった。小字城山(しろやま)が遺存し、今も階段状に郭の遺構をとどめる。「大和志」に「在二上山南、峯巒畳嶂山中有塁址」とあり、さらに「有郡境者万歳山城万歳治部少輔拠」と記している。中世、万歳氏の勢力圏内にあった村々は万歳郷と称したが、近世になっても入会権を有する山郷集団を形成したとみられる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by