丈室(読み)ジョウシツ

精選版 日本国語大辞典 「丈室」の意味・読み・例文・類語

じょう‐しつヂャウ‥【丈室】

  1. 〘 名詞 〙 一丈四方の部屋。転じて、住持居室。方丈。
    1. [初出の実例]「方に丈室(ヂャウシツ)の上にあたって金色の光明三日三夜休息有こと無し」(出典私聚百因縁集(1257)一)
    2. 「日本で加茂の長明と云者あり。それがいた家は、維摩居士の丈室の如にしていたぞ」(出典:玉塵抄(1563)一)
    3. [その他の文献]〔白居易‐秋居書懐詩〕

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普及版 字通 「丈室」の読み・字形・画数・意味

【丈室】じよう(ぢやう)しつ

方丈の室。〔全唐詩話、六、周朴〕朴は末の詩人中(びんちゆう)の寺に寓し、室を假りて以て居る。酒を飮み(くん)(にんにく・にら・ねぎの類)を(く)らはず、塊然(くわいぜん)として獨り處(を)る。~行拱手、各一錢を乞ふ。

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世界大百科事典(旧版)内の丈室の言及

【方丈】より

禅宗寺院建築で本堂,客殿,住職居室を兼ねるもの。丈室ともいう。禅寺住職の尊称にも転用された。…

※「丈室」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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