三之瀬町
さんのせまち
下蒲刈島の東岸にあって三之瀬水道に面し、下蒲刈島の中心をなす。俗に島町と称し、近世には行政的には蒲刈島に含まれたが、郡内では海田市(現海田町)などとともに町方とされ、庄屋とともに町年寄もいた。また広島藩領内唯一の海駅に指定され、本陣・番所のほか、朝鮮信使の宿館も整えられ、瀬戸内海航路の要衝としての地位を確立した。
中世、三之瀬北方の天神鼻に至る長さ六〇〇メートル余、標高二〇―四〇メートルの細長い半島には多賀谷氏の丸屋城が築かれた。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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