三人形(読み)みつにんぎょう

改訂新版 世界大百科事典 「三人形」の意味・わかりやすい解説

三人形 (みつにんぎょう)

歌舞伎舞踊曲名常磐津。三変化所作事《其姿花図絵(そのすがたはなのうつしえ)》の一曲。1818年(文政1)3月江戸中村座初演。作詞2世桜田治助,作曲岸沢右和佐。振付初世藤間勘十郎演者は3世坂東三津五郎中村芝翫(のちの3世中村歌右衛門),5世岩井半四郎。江戸吉原仲の町で,丹前武士,丹前奴,傾城の3人が踊る。この3人の華美な風俗人形に見立てて呼んだ作品で,古風な丹前ぶりが特徴。
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関連語 如月 青子

歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「三人形」の解説

三人形
(通称)
みつにんぎょう

歌舞伎浄瑠璃外題
元の外題
三人形紅の彩色 など
初演
文化14.4(江戸・桐座)

三人形
〔常磐津〕
みつにんぎょう

歌舞伎・浄瑠璃の外題。
初演
嘉永5.6(江戸・中村座)

出典 日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典について 情報

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