三崎野(読み)みさきの

日本歴史地名大系 「三崎野」の解説

三崎野
みさきの

[現在地名]久慈市宇部

盛岡藩の藩営九牧の一。野田のだ湾と久慈湾に挟まれた標高一八〇メートルの台地上にあった。「三閉伊路程記」は「三崎の御牧には蒼前社、野守の家左右にありて、木立も打茂り蒼前林と呼ばる」と記している。長内おさないと隣接する地域にあることから、永正五年(一五〇八)の糠部郡九箇部他馬焼印図(古今要覧稿)「具しの部」にみえる「おさな井」は、近世の三崎野をさすとも考えられる。正保国絵図に三崎野とみえ、「郷村古実見聞記」には「九戸郡野田御代官所 三崎野長壱里程横弐拾五丁程」とある。宝暦一二年(一七六二)上野田村(現九戸部野田村)の長松山・下山宇部うべ村の酉ノ沢山を足し野とし拡張した(「口上書」小田文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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