デジタル大辞泉
「三幅対」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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さんぷく‐つい【三幅対】
- 〘 名詞 〙 ( 「さんぶくつい」とも )
- ① 三幅で一対となっている掛け物。もと、仏画で、中央に本尊、左右に夾侍(きょうじ)菩薩を掛けたのによる。釈迦を本尊とすれば文殊、普賢の二菩薩、彌陀尊とすれば観音、勢至の二菩薩、薬師尊とすれば日光、月光の二菩薩をいう。その他福祿寿の両脇に松竹鶴亀などを配するものもある。三幅一対。
- [初出の実例]「一、二の丸御殿御飾 御座間、三幅対」(出典:玉露叢(1674)三二)
- ② 三つそろって一組をなすもの。
- [初出の実例]「昔いとかりし時は岩井半太夫と云し塩や九郎右衛門手入。今年給金百五十両。荒木座の三福対(ブクツイ)」(出典:評判記・難波立聞昔語(1686)岩井半四郎)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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出典 日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の三幅対の言及
【掛物】より
…また同種の内容のものを同じ表装で仕立てることによって対幅(ついふく)が生まれる。対幅には双幅(例:柿栗図,竜虎図),三幅対(例:観音,猿,鶴),四幅対(四季山水図),六幅対(屛風絵),八幅対(八景図),十二幅対(十二ヵ月)などがあげられる。なお,これらはいずれも対等の価値にあるが,三幅対の場合のみは三尊仏の影響もあって中がとくに尊重される。…
※「三幅対」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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