夾侍(読み)きょうじ

精選版 日本国語大辞典 「夾侍」の意味・読み・例文・類語

きょう‐じケフ‥【夾侍・脇士】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( ━する ) 左右両脇に侍すること。わきじ。〔新唐書‐礼楽志・一〕
  3. 仏像で、中尊をはさんで左右に侍する菩薩または比丘などのこと。阿彌陀如来観音勢至(せいし)釈迦仏迦葉阿難不動明王制吒迦(せいたか)矜羯羅(こんがら)の二童子など。わきじ。わきだち。
    1. [初出の実例]「始めて丈六(ちゃうろく)の繍(ぬひもの)の像(ほとけ)・侠侍(ケフシ)八部(はつふ)(ら)(よそあまりむはしら)の像(みかた)を造る」(出典日本書紀(720)白雉元年一〇月(北野本室町時代訓))
    2. 「阿彌陀仏けうしの菩薩、おのおの白檀して造り奉りたる」(出典:源氏物語(1001‐14頃)鈴虫)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「夾侍」の読み・字形・画数・意味

【夾侍】きようじ

脇に侍る。

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出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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