三更(読み)サンコウ

デジタル大辞泉 「三更」の意味・読み・例文・類語

さん‐こう〔‐カウ〕【三更】

五更の第三。およそ現在の午後11時または午前零時からの2時間をいう。の刻。丙夜へいや

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精選版 日本国語大辞典 「三更」の意味・読み・例文・類語

さん‐こう‥カウ【三更】

  1. 〘 名詞 〙 五更の一つ。一夜を五等分した第三の時刻。現在の時刻で、春は午後一〇時四〇分頃から零時五〇分頃まで、夏は午後一一時前頃から零時三〇分頃まで、秋は午後一〇時頃から零時三〇分頃まで、冬は午後一〇時二〇分頃から零時五〇分頃まで。子(ね)の刻。丙夜(へいや)三鼓(さんこ)
    1. [初出の実例]「於時夜漏三更所狐声」(出典万葉集(8C後)一六・三八二四・左注)
    2. 「すでに夜をまつ時もきて、さんかうの鐘も杉間の月の、光かがやく月かげに」(出典:車屋本謡曲・橋弁慶(1550頃))
    3. [その他の文献]〔杜甫‐春夜峡州田侍御留宴詩〕

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普及版 字通 「三更」の読み・字形・画数・意味

【三更】さんこう(かう)

夜ふけ。午後十一時より午前一時まで。唐・崔七夕〕詩 班(はんき)此の夕、愁ひ限り無し 河(天の河)三斗牛を看る

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