三通政策(読み)さんつうせいさく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「三通政策」の意味・わかりやすい解説

三通政策
さんつうせいさく

1979年から中国が台湾に呼びかけている政策で,大陸と台湾の間に郵政および航路と貿易の開通 (中国語では通郵,通航通商) をさす。台湾の国民党は,1980年代の後半から第三地 (おもにホンコン) を経由して,両岸の経済貿易,文化,学術および教育の交流を容認し拡大してきたが,現時点では,大陸が対台湾武力行使を放棄しないかぎり三不政策を実行し,三通には応じられないと主張している。しかし,経済交流の急速な発展によって台湾の三不政策は一層の圧力を受けており,三通が実現する可能性も出ている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む