上前(読み)ウワマエ

デジタル大辞泉 「上前」の意味・読み・例文・類語

うわ‐まえ〔うはまへ〕【上前】

衣服前身頃まえみごろを合わせたとき、上側になる身頃。うわがえ。⇔下前
《「うわまい(上米)」の音変化》「上米うわまい3」に同じ。

じょう‐ぜん〔ジヤウ‐〕【上前】

上部前方

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「上前」の意味・読み・例文・類語

うわ‐まえうはまへ【上前】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「うわまい(上米)」の変化した語 ) =うわまい(上米)
    1. [初出の実例]「うはまへせうと手を出せば、うはまへとは何の事」(出典:浄瑠璃・祇園祭礼信仰記(1757)三)
    2. 「県税の上前でもカスろうと云ふのだな」(出典:良人の自白(1904‐06)〈木下尚江〉後)

うわ‐まえうはまへ【上前】

  1. 〘 名詞 〙 着物を着て前を合わせた時、表に出る方の部分。上交(うわがい)。うわがえ。うわんまえ。⇔下前(したまえ)。〔伊京集(室町)〕
    1. [初出の実例]「上前(ウハマヘ)の褄を少し引いて」(出典:二人女房(1891‐92)〈尾崎紅葉〉上)

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