上小塙村(読み)かみこばなむら

日本歴史地名大系 「上小塙村」の解説

上小塙村
かみこばなむら

[現在地名]楢葉町上小塙

阿武隈高地から東に延びる丘陵上にあり、南東は下小塙村、南西山田岡やまだおか村。木戸きど川の沖積層耕地が発達する。集落馬場前ばばまえ成子内なるこうち鍛冶屋かじやが中心をなし、小山こやま仲川原なかがわら女平おんなだいらに散在する。もと小塙村の内で、文禄四年(一五九五)の四郡検地高目録に小塙村とあり、高八一九石余、小物成として桑四七本・この綿一四〇匁、猟船三艘とある。慶長年間(一五九六―一六一五)上・下に分村したという。同一三年の岩城領分定納帳(内藤家文書)では上小塙村の高一千一五九石余で、この高には下小塙村の高が含まれている。


上小塙村
かみこばなむら

[現在地名]高崎市上小塙町

榛名はるな山南麓の末端に位置する。東は上小鳥かみことり村、南は下小塙村と筑縄つくなわ村、上下の小塙村は古くは「小鼻」と称された。永禄一〇年(一五六七)一一月二三日、箕輪みのわ(現群馬郡箕郷町)在城の禰津政直に「小鼻之郷三百貫除正学分」が与えられている(武田信玄書状写「甲斐国志」所収)。また稲荷禰宜山田与太郎宛の同一一年五月一一日付武田信玄寄進状写(山田文書)には「小鼻和郷之内、稲荷山神領五拾六貫文之所」、同じく禰宜山田宮内助宛天正一一年(一五八三)正月七日付北条氏邦判物(同文書)に「箕輪領小鼻輪」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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