日本歴史地名大系 「大滝神社」の解説
大滝神社
おおたきじんじや
〔創祀と大滝寺〕
安永四年(一七七五)の大滝村氏神由来(当社文書)によれば、養老三年(七一九)泰澄が当地を訪れ、山を大徳山と名付け、大滝児大権現を奉祀し、山頂には地主神の川上御前を中心として数町西方に大杉を、東方の別山に梅咀麗那仏を祀り、山下には講堂と護摩堂などを建立し、釈迦や毘沙門・不動像を安置したと伝える。中世には大滝寺と称し、
大滝神社
おおたきじんじや
導し厳島神社を創建したという佐伯鞍職と伝える。その子孫は所姓を称して代々弥ヶ迫に住し、文禄(一五九二―九六)頃まではここから厳島神社へ渡海してその社務も勤めたという。慶長年間(一五九六―一六一五)に同家の嫡男は居を厳島に移して当社の神主職を兼ね、次男は弥ヶ迫にとどまり
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報