上川井村(読み)かみかわいむら

日本歴史地名大系 「上川井村」の解説

上川井村
かみかわいむら

[現在地名]南那須町上川井

下川井村北西にある。村の中央部を川が南東流し、北西は鹿子畑かのこはた(現塩谷郡喜連川町)など。江川左岸の現喜連川きつれがわ町境の丘陵麓の平地に中世の上川井館跡がある。小堀こぼり館ともいい単郭の居館で堀跡も認められる。那須友家の築城とも伝え、のち那須一族の上川井氏の居館であった。大永元年(一五二一)と思われる四月二八日の宇都宮俊綱官途状写(秋田藩家蔵文書)に「上河井堀際」とあり、家臣瓦屋中務少輔の同所での戦功を賞している。


上川井村
かみがわいむら

[現在地名]一宮町上河合かみがわい

下川井村の南東にある。ほぼ中央部を河合かわい川が北西へ流れ、同川左右は緩やかな丘陵地が続く。正保国絵図に村名がみえ、高一九九石余。天保郷帳では高三二五石余。反別戸数取調書によると反別二二町九反余、高三七五石余、うち一九四石を家老職長谷川相模ら二人の給人が知行、蔵入高一八一石余。家数四〇・人数二三二。王子組に属した。山間部で山が浅いところから用水不足に悩まされ、その解消のため大小合せて三〇〇ヵ所余の溜池が築かれている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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