上川口村(読み)かみかわぐちむら

日本歴史地名大系 「上川口村」の解説

上川口村
かみかわぐちむら

[現在地名]藤岡町上川口

現町域の南東端にあり、矢作川の西岸に位置する。縄文時代の川原田かわらだ遺跡・そら遺跡がある。字高土屋たかどやの通称城山の麓には宝篋印塔が一基あり、字西前にしまえにも宝篋印塔一基と五輪塔二基がある。寛永一二年(一六三五)時には挙母藩領、元禄一四年(一七〇一)には旗本石川総昌領で、以後明治まで続く。戸数は天明八年(一七八八)には二九戸である(藤岡村誌)。安政六年(一八五九)酒屋をはじめとして、明治初期・中期にはみそ屋・油屋・こうじ屋・煮売屋など三四戸中一四戸が商売を営んでいた(同書)


上川口村
かみかわぐちむら

[現在地名]関川村上川口

あら川の支流大石おおいし川の右岸にあり、北は下川口村、南は蔵田島ぞうだしま村に接する。文禄(一五九二―九六)頃の瀬波郡絵図にみえる上流の「小中嶋村」より移住し村名を変えたともされる。正保国絵図には「上河口村 四石余」とみえる。村上藩領に属し、宝永六年(一七〇九)幕府領。万治二年(一六五九)の検地時の高一六石五斗・田畑一町五反一畝余(「高反別取米書上帳控」平田家文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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