上志談味村(読み)かみしだみむら

日本歴史地名大系 「上志談味村」の解説

上志談味村
かみしだみむら

[現在地名]守山区上志段味かみしだみ

中志談味村の東にある。北境を庄内川が流れ、東境には標高一九八・三メートルの東谷とうごく山がそびえ、南部は標高六〇―一〇〇メートルの丘陵である。古代・中世は「和名抄」記載の志談郷のうちであり、その本居の地であったと考えられる(→志談郷

古代末より志談郷と水野みずの(現瀬戸市)に定着し、勢力をもったのは水野氏であった。定光寺祠堂帳(定光寺蔵)に「六俵 直翁志談味八月二日」とあり、志談味の地名がみえ、永享八年(一四三六)頃のことと考えられる。同帳には志多味とも表記されている。熊野那智大社文書(米良文書)の檀那売券(永正一六年)に「しだミの(ママ)」とみえている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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