藪柑子(読み)ヤブコウジ

デジタル大辞泉 「藪柑子」の意味・読み・例文・類語

やぶ‐こうじ〔‐カウジ〕【××柑子】

サクラソウ科常緑小低木。低い山地の林内に生え、高さ約15センチ。葉は長楕円形で先がとがり、質は厚くてつやがある。夏、数個の白い小花を下向きにつけ、冬に赤い実を結ぶ。鉢植えなどにし、正月の飾りに用いる。やまたちばな。あかだまのき。

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精選版 日本国語大辞典 「藪柑子」の意味・読み・例文・類語

やぶ‐こうじ‥カウジ【藪柑子】

  1. 〘 名詞 〙 ヤブコウジ科の常緑の草状小低木。各地の山林内に生える。高さ一〇~三〇センチメートル。長い匍匐枝をのばす。葉は柄をもち茎の上部に輪生状につく。葉身は長楕円形で縁に細鋸歯(きょし)がある。夏、葉腋から花柄が伸び、先の五裂した白い小花が下向きに咲く。果実は径約五ミリメートルの球形で赤く熟す。盆栽などにされる。漢名、紫金牛。やまたちばな。やぶたちばな。あかだまのき。《 季語・冬 》
    1. [初出の実例]「髭隠るやと薢にかざす藪柑子〈杉風〉」(出典:俳諧・虚栗(1683)上)

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