上杉房能(読み)うえすぎ ふさよし

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「上杉房能」の解説

上杉房能 うえすぎ-ふさよし

?-1507 室町-戦国時代武将
上杉房定の子。明応3年越後(えちご)(新潟県)守護永正(えいしょう)元年兄の関東管領山内上杉顕定をたすけるため関東に出陣領国をおさめるうえで,国人(こくじん)らにみとめていた特権否定支配を強化しようとして守護代長尾為景とあらそい,4年8月7日敗死した。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の上杉房能の言及

【越後国】より

… この平衡を破ったのは,応仁の乱後,京から越後にひきあげた守護上杉氏である。上杉房能は,それまであった守護不入についてきびしい詮議を加えて,不入権を否定・制限する方針をうちだして,直接在地を掌握しようと試みた。それは,すでに領主化をとげてみずからが越後支配者の地位を望みはじめていた守護代とするどく対立することとなり,ついに1507年(永正4)守護房能は守護代長尾為景によって滅ぼされ,守護国主化の道はとざされてしまった。…

※「上杉房能」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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