上橋菜穂子(読み)ウエハシナホコ

デジタル大辞泉 「上橋菜穂子」の意味・読み・例文・類語

うえはし‐なほこ〔うへはし‐〕【上橋菜穂子】

[1962~ ]児童文学作家小説家東京の生まれ。平成元年(1989)「精霊の木」で作家デビュー。異世界舞台にした冒険ファンタジー小説「精霊のり人」で野間児童文芸賞新人賞を受賞同作続編が書き継がれ、守り人シリーズとして人気を博した。平成26年(2014)国際アンデルセン賞(作家賞)を受賞。平成27年(2015)には「鹿の王」で本屋大賞を受賞した。

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知恵蔵mini 「上橋菜穂子」の解説

上橋菜穂子

日本の作家、文化人類学者。1962年、東京都生まれ。89年、『精霊の木』で作家デビュー。96年より『精霊の守り人』に始まる「守り人」シリーズを発表し、2002年に同シリーズで巖谷小波文芸賞を受賞。09年には『精霊の守り人』の英訳版で全米図書館協会バチェルダー賞を受賞した。06年、「獣の奏者」シリーズの発表を開始。14年、国際アンデルセン賞の作家賞を受賞。15年、死に至る謎の病から生き残った元戦士と病の究明に挑む医師の姿を描いたファンタジー『鹿の王』で日本医療小説大賞と、2015年本屋大賞を受賞した。なお、『精霊の守り人』と『獣の奏者』シリーズは共にNHKでアニメ化され、『精霊の守り人』は16年に同局でのドラマ化も予定されている。この他の主な著書に、『月の森に、カミよ眠れ』(日本児童文学者協会新人賞)、『神の守り人』(小学館児童出版文化賞)、『狐笛のかなた』(野間児童文芸賞)などがある。

(2015-4-09)

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「上橋菜穂子」の解説

上橋菜穂子 うえはし-なほこ

1962- 昭和後期-平成時代の文化人類学者,小説家,児童文学者。
昭和37年7月15日生まれ。川村学園女子大講師をへて教授,平成24年特任教授。平成元年「精霊の木」で児童文学作家としてデビュー。8年「精霊の守り人」で野間児童文芸新人賞。15年「神の守人 来訪編」「神の守人 帰還編」で小学館児童出版文化賞。16年「狐笛のかなた」で野間児童文芸賞。26年児童文学では最高の賞とされる国際アンデルセン賞の作家賞を受賞。文化人類学の観点から独自のファンタジーを生み出す。作品に「守り人」シリーズ,「獣の奏者」シリーズなど。27年「鹿の王」で日本医療小説大賞,本屋大賞。父は洋画家・上橋薫。東京都出身。立教大卒。

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