上石井村(読み)かみいしいむら

日本歴史地名大系 「上石井村」の解説

上石井村
かみいしいむら

[現在地名]佐用町上石井

美作国吉野よしの郡に属し、同郡青木あおき村の北、佐用川の上流域の標高五〇〇メートル台の山間谷間に立地する。西は同郡西町にしまち(現岡山県大原町)。天文七年(一五三八)三月五日の津田家職・弥延之家連署奉書(中村甚太郎家文書)に「美作国上石井」とみえ、上石井は和介千松の所領であったが守護赤松政村に敵対したため闕所地とされ、宍粟郡波賀はが(現波賀町)の中村三郎左衛門尉に預けられた。和介千松は尼子詮久に一味したものと思われる。


上石井村
かみいしいむら

[現在地名]塙町上石井

塙村の南、久慈くじ川の東岸段丘と八溝やみぞ山地東縁に立地。永正七年(一五一〇)七月吉日の結城政朝寄進状(八槻文書)に「石井郷堀内」とみえ、地内ほりうちからの年貢近津ちかつ大明神(現棚倉町八槻都々古別神社)に寄進している。江戸時代の領主変遷は塙村と同じ。慶長八年(一六〇三)の常世之内北野村縄打帳(福島県史)に村名がみえる。正保郷帳では高五〇五石余、うち田二四四石余・畑二六〇石余。元禄郷帳では高五三五石余。宝暦四年(一七五四)の村明細帳(塙町史)によれば家数七〇、うち本百姓五四・水呑一六、人数三〇四、うち男一七四・女一三〇、馬二九(駒二・駄馬二七)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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