上童(読み)ショウトウ

デジタル大辞泉 「上童」の意味・読み・例文・類語

しょう‐とう〔シヤウ‐〕【上童】

殿上童てんじょうわらわ1」に同じ。
中宮御方に候はせ給ふ女房のめしつかひける―」〈平家・六〉

うえ‐わらわ〔うへわらは〕【上童】

殿上童てんじょうわらわ1」に同じ。
「その家の―を語らひて、問ひ聞けば」〈宇治拾遺・三〉

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精選版 日本国語大辞典 「上童」の意味・読み・例文・類語

しょう‐とうシャウ‥【上童】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「しょう」「とう」はそれぞれ「上」「童」の漢音 ) 貴族子弟で、宮中の作法見習いのため昇殿を許されて、側近に奉仕する少年少女。うえわらわ。
    1. [初出の実例]「中宮の御方に候はせ給ふ女房のめしつかひける上童(シャウトウ)」(出典:高野本平家(13C前)六)
    2. [その他の文献]〔顕密威儀便覧続編‐上〕

うえ‐わらわうへわらは【上童】

  1. 〘 名詞 〙 宮中の作法見習いのため昇殿を許され、側近に奉仕する貴族の子供
    1. [初出の実例]「ちかくつかひ給ふうへわらは添へて」(出典:宇津保物語(970‐999頃)蔵開下)

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