上竹井遺跡(読み)かみたけいいせき

日本歴史地名大系 「上竹井遺跡」の解説

上竹井遺跡
かみたけいいせき

[現在地名]米沢市竹井 王ノ木、万世町牛森 竹井境

天王てんのう川の扇状地末端の湧水地帯と同川とぶつかりあう、標高約二五五メートルの段丘面に位置する縄文時代後期前半と八―九世紀の集落遺跡。面積約三万五〇〇〇平方メートル。竹井境たけいざかい遺跡ともいう。昭和四七年(一九七二)と同五〇―五二年に発掘調査が行われ、縄文後期の大木10式・堀之内I式・宮戸Ib式・堀之内II式期の竪穴住居跡六棟・溝状遺構・配石遺構・土壙および八―九世紀代の竪穴住居跡二〇棟・掘立柱建物跡三棟などを検出した。出土遺物石鏃・石匙・石錐・打製石斧・磨石・凹石・三角形石製垂飾品・ハート形土偶・滑車形耳飾・土錘など。第一号住居内で採取した小型壺に入っていた種子の発芽試験で、ヒエの仲間のイマダテとツメヒョウの二種が判明した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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