下品下生(読み)ゲボンゲショウ

デジタル大辞泉 「下品下生」の意味・読み・例文・類語

げぼん‐げしょう〔‐ゲシヤウ〕【下品下生】

仏語。下品を上生・中生・下生の三つに分けた、その最下位

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精選版 日本国語大辞典 「下品下生」の意味・読み・例文・類語

げぼん‐げしょう‥ゲシャウ【下品下生】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 仏語。能力資質の最も劣った人が極楽浄土に生まれる、その生まれ方。また、その生まれる浄土九品(くほん)浄土のうちの最下位。
    1. [初出の実例]「『下品下生になんある』と侍る御消息なれば」(出典:栄花物語(1028‐92頃)鶴の林)
    2. [その他の文献]〔観無量寿経〕
  3. 最下級。最低。
    1. [初出の実例]「公任卿和歌の九品をえらび給ひしにも、上品上生の歌も、下品下生の歌も、人丸の御歌ならずや」(出典:随筆・戴恩記(1644頃))

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