日本歴史地名大系 「下城遺跡」の解説 下城遺跡しものじよういせき 熊本県:阿蘇郡小国町下城村下城遺跡[現在地名]小国町下城 下城杖立(つえたて)川と樅木(もみのき)川に挟まれた丘陵突端にある。「古城考」によれば阿蘇氏の家臣、下城氏一族の居城と伝える。国道二一二号の改良工事に伴う事前調査が昭和五三年(一九七八)行われ、先土器時代から中世に及ぶ遺物が出土した。先土器時代の遺物はナイフ形石器を主体として、間層を挟み上下二枚の石器組成の異なる文化層が把握された。 下城遺跡しもじよういせき 大分県:佐伯市城村下城遺跡[現在地名]佐伯市長谷 下城堅田(かたた)川左岸の丘陵裾部にある弥生時代の貝塚と集落跡。昭和二三年(一九四八)発掘調査が行われた。遺跡の東の崖面には南北一〇メートル・東西四メートルほどの広さの貝塚がある。厚さ五〇センチほどの貝層からは牡蠣・蛤など二〇種ほどの貝が出土した。貝塚に近い畑地で、弥生時代のものとみられる平地式の住居二基が確認された。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by