『神農本草経(しんのうほんぞうきょう)』の上品に収載されている漢薬。カキ(牡蠣)の仲間の貝殻を軽く焙(ほう)じて砕き、粗粒として用いる。炭酸カルシウムを主成分とする。現在、薬用に市販されているものは主としてマガキCrassostrea gigas Thunb.の左殻である。制酸、止渇、止汗、鎮静薬として、胃酸過多、盗汗(寝汗)、夢精、るいれき(頸(けい)部リンパ節結核)、精神不安定などに応用する。貝殻を薬用とするものとしては、ほかに貝歯(ばいし)(タカラガイの仲間)、石決明(せっけつめい)(アワビの仲間)などがある。前者はおもに抗炎症、鎮静、後者は眼疾患による視力障害に応用される。
[難波恒雄・御影雅幸]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報
ノーベルがスウェーデンアカデミーに寄付した遺産を基金とする世界的な賞。1901年以降行われ、毎年、物理学・化学・生理学および医学・文学・平和・経済学の6部門において、顕著な功績のあった人に授与される。...