『神農本草経(しんのうほんぞうきょう)』の上品に収載されている漢薬。カキ(牡蠣)の仲間の貝殻を軽く焙(ほう)じて砕き、粗粒として用いる。炭酸カルシウムを主成分とする。現在、薬用に市販されているものは主としてマガキCrassostrea gigas Thunb.の左殻である。制酸、止渇、止汗、鎮静薬として、胃酸過多、盗汗(寝汗)、夢精、るいれき(頸(けい)部リンパ節結核)、精神不安定などに応用する。貝殻を薬用とするものとしては、ほかに貝歯(ばいし)(タカラガイの仲間)、石決明(せっけつめい)(アワビの仲間)などがある。前者はおもに抗炎症、鎮静、後者は眼疾患による視力障害に応用される。
[難波恒雄・御影雅幸]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報
宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新