下戸沢宿(読み)しもとざわしゆく

日本歴史地名大系 「下戸沢宿」の解説

下戸沢宿
しもとざわしゆく

[現在地名]白石市小原 下戸沢

しち宿しゆく街道渡瀬わたらせ宿(現刈田郡七ヶ宿町)と上戸沢宿の間にあり、小坂こさか峠の藩境より第二宿にあたる。当宿からは白石城下に通じる通称米沢街道もあった。上戸沢宿まで三四町四三間、渡瀬宿まで一里六町九間、白石町まで三里二六町一四間(小原村安永風土記)。宿の設置は参勤交代制確立以前と思われ、「梅津政景日記」寛永三年(一六二六)九月九日条に「福島より戸沢にてひる休致せきまて参着申候」とある。明暦二年(一六五六)出羽との藩境金山かねやま峠の「からめき道」が改修され、従来の笹谷ささや峠越の通行が金山峠越に移った頃に宿駅として整ったと思われる。上戸沢検断木村家に伝わる先祖代勤功留(木村家と先祖)によると、最初は戸沢または本戸沢ほんとざわといったが、元禄一二年(一六九九)下戸沢と改めたとある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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