下楠川村(読み)しもくすがわむら

日本歴史地名大系 「下楠川村」の解説

下楠川村
しもくすがわむら

[現在地名]新発田市下楠川

上楠川村の西に位置する。三光さんこうに館を構えた加地(竹俣)季綱の弟友綱は楠川に館を築き、楠川氏を称したと伝え、すでに隠滅したが殿屋敷とのやしきとよばれた地には中世の館跡があった。近世ははじめ村上藩領で、寛文二年(一六六二)検地帳によると早道場組に属し、田一六町七反余で二二四石五升余、畑七町三反余で四一石二斗余。同四年の新田検地では三反九畝余・四石八斗余(新発田市史資料)。宝永七年(一七一〇)幕府領となる。正徳二年(一七一二)の指出帳(新発田市史資料)は本田畑二六六石九斗余、新田一〇石四斗余とし、田畑屋敷合計二三町四反余。


下楠川村
しもくすかわむら

[現在地名]戸隠村下楠川

荒倉あらくら山の東麓、楠川の渓谷にある村。

村名の初見は、慶長一七年(一六一二)徳川家康戸隠神社への神領寄進状案(本光国師日記)に、「上野村・栃原村内下楠川」とあり、元和八年(一六二二)正月の元和八年御朱印惣高割覚(奥院衆徒共有)に、「五拾八石八升 下楠川」とあるように、慶長一七年以後江戸時代を通じて戸隠神社領であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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