下袴(読み)シタバカマ

デジタル大辞泉 「下袴」の意味・読み・例文・類語

した‐ばかま【下×袴】

肌袴はだばかまのこと。したのはかま
指貫の下にはく袴。したのはかま。
江戸時代町人の着用した略式の袴。
ふんどし

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精選版 日本国語大辞典 「下袴」の意味・読み・例文・類語

した‐ばかま【下袴】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 肌袴(はだばかま)のこと。上にはく指貫や上の袴に対していう。上の料に準じて、四幅(よの)、六幅、八幅の別がある。下の袴。
  3. ( 上の袴をつけたとき、下につける袴を大口の袴というのに対して ) 狩袴・指貫の下の料をいう。〔小右記‐長和四年(1015)閏六月一四日〕
    1. 下袴<b>②</b>
      下袴
  4. 町人の着用する略式の袴。
    1. [初出の実例]「娘〈略〉かしこまれば、佐介も下ばかまの折めただしく」(出典:浮世草子・傾城武道桜(1705)四)
  5. ふんどしの類。〔和玉篇(15C後)〕

しも‐ばかま【下袴】

  1. 〘 名詞 〙 近世男子略儀に用いる四幅(よの)袴。
    1. [初出の実例]「亭主半六下袴(シモハカマ)を着し」(出典浮世草子御前義経記(1700)八)

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