不弁(読み)フベン

デジタル大辞泉 「不弁」の意味・読み・例文・類語

ふ‐べん【不弁/不×辯】

[名・形動]うまく話す才能がないこと。また、そのさま。口べた。訥弁とつべん。「―な私ではあるが」

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精選版 日本国語大辞典 「不弁」の意味・読み・例文・類語

ふ‐べん【不弁・不辨】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 都合の悪いこと。能力財力などがなくて物事が思うようにいかないこと。不足がちなこと。また、そのさま。⇔弁当
    1. [初出の実例]「尤如此題目伺申条不足也、但毎事依不弁之者也」(出典政基公旅引付‐永正元年(1504)七月七日)
    2. 「Fubenna(フベンナ) チエ」(出典:日葡辞書(1603‐04))

ふ‐べん【不弁・不辯】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) ことばの使い方がじょうずでないこと。巧みに話せないこと。雄弁でないこと。また、そのさま。訥弁(とつべん)。〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「私は至って不辯で、ネトネト話を致す所から」(出典:真景累ケ淵(1869頃)〈三遊亭円朝〉二一)

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普及版 字通 「不弁」の読み・字形・画数・意味

【不弁】ふべん

口下手。

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