世祖[朝鮮王朝](読み)せいそ[ちょうせんおうちょう](英語表記)Sejo

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「世祖[朝鮮王朝]」の意味・わかりやすい解説

世祖[朝鮮王朝]
せいそ[ちょうせんおうちょう]
Sejo

[生]太宗17(1417)
[没]世祖14(1468)
朝鮮,朝鮮王朝 (李朝) の第7代の王 (在位 1455~68) 。字は粋之 (さいし) 。諱はじゅう。諡は恵荘。世宗の次子。クーデターにより実権を握り,幼い甥,瑞宗から王位を奪った。即位後,農事の施策に力を入れ,軍備の強化にも努め,内には李施愛 (りしあい) の反乱 (67) を鎮圧し,北方女真を2度 (59,67) にわたって討伐した。また史書では『国朝宝鑑』『東国通鑑』,法典では『経国大典』の編纂を行なったほか,仏教を尊崇し円覚寺を創建するなど文化の発展に努め,封建体制の確立に大きく貢献した。

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