ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「中原和郎」の意味・わかりやすい解説
中原和郎
なかはらかずお
[没]1976.1.21. 東京
生理学者。 1918年アメリカ,コーネル大学生物科卒業後ロックフェラー医学研究所助手。 1925年に帰国し,東京大学伝染病研究所,理化学研究所主任研究員。 34年癌研究所に入り,45年同副所長。 52年国立がんセンターの創立に伴い同センター研究所長,74年同総長となる。 48年,腫瘍組織中よりトキソホルモンを発見。発癌機構の加算理論などで国際的に著名な癌研究者であった。また,ウスバカゲロウやチョウの研究家としても知られている。 74年日本学士院会員。
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