中川虎之助(読み)ナカガワ トラノスケ

20世紀日本人名事典 「中川虎之助」の解説

中川 虎之助
ナカガワ トラノスケ

明治・大正期の政治家,実業家 衆院議員(中正会)。



生年
安政6年1月3日(1859年)

没年
大正15(1926)年3月16日

出生地
阿波国板野郡(徳島県板野郡)

経歴
製糖業を営む家に生まれる。自身も長じて石垣島の名蔵平野を開き、サトウキビ畑を作って製糖に従事するが、台風で失敗。明治34年台湾に渡り、中川製糖所を設立。のち阿波和三盆糖の衰退憂い、その再興を志す。41年衆院議員に当選、中正会に所属して2期を務めた。国会では、国内の製糖業者保護のため、砂糖行政の充実と輸入砂糖の関税引き上げを主張し、“砂糖代議士”と呼ばれた。明治45年以降は普通選挙運動にも参加。また、大正3年の衆院予算委員会では鳴門架橋を提案している。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「中川虎之助」の解説

中川虎之助 なかがわ-とらのすけ

1859-1926 明治-大正時代の実業家,政治家。
安政6年1月3日生まれ。沖縄県石垣島の名蔵平野を開墾してサトウキビを栽培,製糖業をはじめる。台風で失敗し,明治34年台湾で中川製糖所を開設。41年衆議院議員(当選2回,中正会)。砂糖代議士の異名をとる。大正15年3月16日死去。68歳。阿波(あわ)(徳島県)出身

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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