中村内蔵助(読み)なかむら くらのすけ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「中村内蔵助」の解説

中村内蔵助 なかむら-くらのすけ

1668-1730 江戸時代前期-中期商人
寛文8年生まれ。元禄(げんろく)8年からの金銀改鋳で巨額の富をたくわえ,12年銀座年寄となる。尾形光琳(こうりん)との交際や三都(京都,大坂,江戸)富豪の妻女衣装くらべで知られる。正徳(しょうとく)4年幕府の緊縮政策にふれ,財産を没収,追放された。享保(きょうほう)15年死去。63歳。京都出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の中村内蔵助の言及

【尾形光琳】より

…多くの雪舟画を模写し,彼らのために制作したが,窮屈な江戸生活に心の安寧を得ることができなかったらしく,それを吐露した書簡(大和文華館)がのこされている。この東下りを,光琳が庇護を受けていた銀座商人中村内蔵助(くらのすけ)などと結託し,宝永期の貨幣改鋳に関し策動するためであったとみる説もある。11年(正徳1)京都新町通り二条下ルに新居を作り,以後そこで創作を続けた。…

※「中村内蔵助」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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